埼玉県南東部に位置する越谷市は平成26年時点で1万1,554の事業所がある都市です。卸売業や小売業に次いで、宿泊・飲食サービス業、生活関連サービス業などの事業所が多くを占めています。もちろん、建設業や製造業関連も規模が大きく、産業別従業員数をみてみると、製造業は越谷市の中でも4番目に多い従業者数を誇っています。
市では、中小企業の持続的な発展を推し進める目的で「越谷市ビジネスパワーアップ補助金」を実施。これまでもアジアへのビジネス展開や、新たな技術を搭載した商品の開発などで補助金が活用されています。また、創業者支援補助金や障害者雇用サポート制度など事業所が使える補助金は色々!どんなものがあるのか早速みていきましょう。

越谷市ビジネスパワーアップ補助金

越谷市ビジネスパワーアップ補助金は、毎年5月ごろに申請を受け付けしている補助金です。補助事業のため、申請者全てが交付されるものではありませんが、審査を経て交付が決定されれば新商品開発や販路開拓、人材育成などに新たに取り組む事業所に対して経費の1/2、最大50万円が交付されます。

補助額 最大50万円
補助率 対象経費の1/2以内
担当課 越谷市産業支援課

それでは、各取り組み分野別に、どんな経費が補助対象となり、どんなことに使えるのかを詳しくチェックしてみましょう。

販路開拓事業

新しく国内外に販路を広げるためには、ビジネスフェアなどへの出展、広告宣伝、著作権や商標登録など産業財産権などの取得が必要です。
販路を開拓したくても、開拓するために必要な行動に対してお金がないというのでは、せっかくいいものを取り扱っていてももったいないですよね。これから新たに販路を開拓したいと考えている方は、大いに利用してみましょう。

補助対象経費

販路開拓のための出展費、会場整備費用、保険料、通訳翻訳料、出展登録料、広告宣伝費、産業財産権取得にかかる費用、その他外注・委託費用

人材育成事業

中小企業にとって、経営面での大きな悩みが雇用の確保です。いい人を雇っても、なかなか余裕がなくて人を「育てる」までできないという企業は、ぜひ人材育成事業の補助金を活用してみましょう。人材育成のための教材費(テキスト購入費など)や、研修参加費用、研修を実施した際にかかった会場レンタル料などが補助対象となっています。

補助対象経費

教材費、研修費、会場借用料

新商品等開発事業

新たな企業のチャレンジとして、新商品や新サービスなどの導入を検討しているなら、新商品等開発事業が使えます。例えば、新商品開発に必要な機械や工場設備、材料調達費、製造や管理のための技術指導費などを1/2の範囲で補助金によりまかなえます。
著作権、商標登録、特許取得などに必要な費用も、こちらの補助金の補助対象経費です。

補助対象経費

機械器具費、原材料費、技術指導費、産業財産権導入費、外注や委託にかかる費用

創業者支援補助金

越谷市で新たに事業所を開設し、新規事業に取り組む場合に使えるのが創業支援補助金です。創業奨励金として、書類作成や設備費、広告宣伝費などを1/2の範囲で最大20〜30万円補助。さらに、事業所を借りる場合には、家賃も最長1年間、1/2の金額が補助されます。

フランチャイズ契約や、住居を事業所と兼ねて創業する場合には使えませんが、スタートアップ時には少しでもサポートがあると助かるもの。起業を考えている方は要チェックの補助金です。

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こまめに越谷市の補助事業をチェックしよう

越谷市に限った話ではありませんが、補助金事業は年度始めに募集が開始されることが多くなっています。また、申請期間も随時申請できるものから、1ヶ月と区切っているところも。補助金申請には書類の準備など時間も手間もかかります。早め早めに情報をキャッチして、しっかり準備できるよう、こまめに越谷市のウェブサイトを覗くようにしましょう。「こんな補助金あるのかな?」「こんなことをしたいのだけど、使える補助金があるか知りたい」という方は、市の産業支援課に直接問い合わせてみるのもおすすめです。

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黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。