北関東最大の都市、栃木県宇都宮市。工業、商業などがバランス良く発展していて、求人数も少なくありません。また、東洋経済新報社の「住みよさ」調査では、人口50万人以上の全国28都市の中で5年連続1位の座を獲得しています。

じつは「働きやすく住みやすい街」でもある宇都宮市ですが、その魅力を十分にアピールできていない中小企業も多いのではないでしょうか。宇津宮の事業者が活用できる助成金・補助金を使って、人材確保に役立ててみませんか?

オフィス企業立地支援補助金

2018年4月より開始された制度で、宇都宮市内にオフィスを新設または増設する事業者が一定の条件を満たすと補助金が支給されます。
対象となる補助の種類は、
○賃借料補助
○改修費補助
○雇用補助
○税額補助
の4種類です。
さらに、2019年6月から、より積極的に制度を活用できるように企業の規模要件が大きく緩和されました。ぜひ宇都宮市のホームページにて、案内を確認してみましょう。

就職困難者雇用奨励金

ダイバーシティ。すなわち多様性を活かし、さまざまな人材を活用していこうという動きが社会の至るところで見られる昨今です。宇都宮市でもダイバーシティを重視し、就職が困難な求職者を雇用した中小事業者に対して奨励金を交付しています。

助成額は15万円を上限としていますが、学校を卒業して3年以内の人を1年以上継続して雇用した場合には10万円が追加されます。また、障がいを持つ方を雇用した際には、20万円が上限となります。

雇用促進のための助成金としては国の「トライアル雇用助成金」や「特定求職者雇用開発助成金」などがあります。「他の助成金を受けた事業者は対象外」とする助成金は少なくありません。しかし、こちらは国の助成金にプラスして受け取れるのも特色といえるでしょう。

Check!

「そもそも助成金って何?」「個人事業主でももらえるものなの?」という疑問をお持ちの方はこちら!助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています!

助成金とは?対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説

中心商業地新規出店促進事業補助金

宇都宮における中心商業地の空き店舗をなくし、活性化を促進するための補助金です。
空き店舗に出店すると、経営財務診断費や内外装改造費の一部が補助されます。内外装改造費に関しては、一般店舗では最大150万円、大谷石蔵活用店舗は最大200万円まで支給されます。

勤労者健全育成事業補助金

国をあげて「働き方改革」への取り組みがなされている時代です。宇都宮市でも労働環境の改善に意欲的な中小企業、労働組合に20万円を上限として補助金を交付しています。

たとえば、労働者が労働条件、賃金、パワハラ、社会保険などにかかわる問題について話せる相談窓口を開設したり、労働環境向上をテーマとしたセミナーを開催したりするのに使用できます。

申請にあたっては事業計画書が必要ですが、宇都宮市役所サイトに記載例もあるので心配ありません。ぜひ、申請してみてはいかがでしょうか。

ICT利活用促進助成制度

ICTとはInformation and Communication Technologyの略称です。意味合いとしては、情報通信技術であり、情報端末を使ったコミュニケーションのことです。インターネットなどの通信網を使ったコミュニケーションの活用に着目する場合に使用されます。宇都宮市のICT利活用促進助成制度は、市内の卸売業、小売業、サービス業が、ICTを導入する際にかかる経費の一部を助成するものです。

ただし、対象条件は基本的に常時雇用している従業員が5人以下、宿泊業・娯楽業では20人以下の小規模事業者です。また「ITC導入によって売上アップが見込まれる」ことも必須となり、上限は30万円までとなっています。

ICTツールを使って「在庫管理をしたい」「レジをPOS化したい」「予約管理システムを導入したい」などと考えている事業者は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

UJIターン人材確保支援補助金

UJIターンとは、都会の学生が宇都宮市に移住して就職することです。宇都宮市出身がUターンするだけではなく、宇津宮市近郊出身者がJターン、宇都宮市とまったく関係のないところの出身者がIターンするというパターンもあります。

いずれにせよ、インターンシップを通して企業のPRやイメージアップを図らなくてはいけません。そこで、UJIターン希望者のインターンシップの受け入れを行う中小企業に交付されるのがこちらの補助金です。

UJIターン人材確保支援補助金は学生の交通費、宿泊費などとして使うことができます。大学生1人あたりの上限は交通費5,000円、宿泊費は1泊5,000円で5泊分までとなっています。1企業あたり1年度に60,000円まで受け取れることができるので、少なくとも2名のインターンシップ生を受け入れることができるでしょう。

まとめ

ダイバーシティ、働き方改革、ICT活用、UJIターンなど、宇都宮市の助成金・補助金はトレンドを取り入れたものが少なくありません。多くの経営者が興味を持っている問題ともいえます。日頃、これらの問題を意識し、解決したいと考えているならば、ぜひ宇都宮市の助成金・補助金を利用してみてはいかがでしょうか。

単に人材を確保するだけではなく、労働者1人1人が働きやすい環境を整えたいと考えている宇都宮市。住みやすい街として人気が高いのもうなずけるところです。

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黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。