相模原市は、神奈川県北部にある政令指定都市です。
6つの鉄道路線が通り、相模原市中央区からは東京都心まで約1時間という交通アクセスの良さがありながら、大きな公園、山や川もあるため、利便性と豊かな自然が共存しています。また、ロケットや人工衛星等、宇宙科学研究を担っているJAXA相模原キャンパスもありここでは最先端の技術が研究されています。
最新技術・ものづくりの応援を積極的に行っている相模原市の助成金制度についてご紹介していきましょう。
目次
新製品・新技術の研究開発に関する助成・補助制度
相模原市では、相模原市中小企業研究開発補助金制度をここ数年実施しています。
市内に事業所のある企業を対象に行なっている相模原市中小企業研究開発補助金制度は、年間で200万円を上限に、研究開発にかかった費用の1/2が交付される補助事業。
例えば、平成30年には無線通信技術を音響技術を活用して作る事業や、光触媒によって消臭効果の高いゴミ処理機の開発事業などに補助金が交付されています。
展示会・見本市への出展に関する助成制度
ビジネスは商品の開発や製造だけでは成り立ちません。作った製品を買ってくれる人を見つけ、販路を作らなければ本当の意味での商品開発成功とは言えませんよね。
公益財団法人相模原市産業振興財団では、国内外の見本市に出展を予定している中小企業を対象に経費の一部をサポート。企業の販路開拓を後押ししています。担当窓口は公益財団法人相模原市産業振興財団となりますので、気になる方は問い合わせてみましょう。
「そもそも助成金って何？」「個人事業主でももらえるものなの？」という疑問をお持ちの方はこちら！助成金の制度や仕組みについてわかりやすく解説しています！
助成金とは？対象者や受給条件・申請の方法まで徹底解説相模原市産業用ロボット導入補助金
産業分野だけでなく、医療や介護など幅広い分野で活躍が期待されているロボット技術。相模原市では、製造や梱包など産業分野でロボットを導入する企業に対して導入補助金を創設。
生産性アップのためのロボット導入に必要な資金の1/2(中小企業は2/3)以内を上限に、最大1,000万円の補助金が交付されます。
例えば、平成30年度には、歯磨き粉を包装する工程で協業ロボットを導入した企業や、生産ラインの自動化をロボット導入で実現させた企業に対して補助金が交付されています。
商店街向けの助成制度
神奈川県内でも有数の小売店舗数・小売店の年会販売額を誇る相模原市。相模原駅や橋本駅、相模大野駅周辺などの商業地の他にも、市内各所に商業地域が形成され、商店街も数多くあります。
相模原市では、それぞれの商店街を活性化させるために、商店街賑わいづくり支援事業補助金や商店街環境整備事業補助金を用意しています。
商店街環境整備事業補助金とは、アーケードや施設の修繕、共同駐車場の整備などハード面の整備を補助する補助金です。一方、商店街賑わいづくり支援事業補助金とは空き店舗の活用やイベント・情報発信などを行う際にかかる費用をサポートしてくれる補助金。ここでは商店街賑わいづくり支援事業補助金からいくつかご紹介してみましょう。
情報発信事業
多くの商店街が行なっている商店街マップの作成やウェブサイトづくりなど、商店街のPRを目的に使われる情報発信のための経費をサポートしてくれる補助金です。補助率は40%と高く、最大50万円が交付されます。
商店街・地域連携型事業
「買い物難民問題を商店街と地域が一緒になって解決するために何らかの取り組みをしてみたい」など地域の課題解決を目的とした取り組みに対して交付される補助事業です。補助率は、補助対象経費の50%以内です。
商店街空き店舗活用事業補助金
多くの地方都市が直面している商店街の空き店舗問題。相模原市では、空き店舗を活用して商店街の賑わいをつくりだす事業に対して補助金を交付しています。例えば、空き店舗の改装にかかる費用は、費用の30%以内・上限200万円まで支給。また、空き店舗を借りる人やお店に対しては最大2年間120万円を上限に賃借料の30%以内が補助金として交付されます。
ものづくり・小売など幅広い業種の企業を応援している相模原市！
相模原市には、ものづくりだけでなく商店街活性化や、販路開拓など幅広い分野で企業を応援する補助金・助成金制度が用意されています。「こんな取り組みをしたいけれど、使える補助金や助成金はないかな……」と思ったら、気軽に市の産業政策課や地域振興課、商業観光課などに相談してみましょう。
補助金や助成金制度は、年度によって変わる可能性大。年度末には来年度にどんな補助事業や助成金事業がありそうか、窓口で制度の案内や情報を探すのもおすすめです。助成金を活用してビジネスチャンスを広げてみてくださいね！
