助成金の申請を行うには、さまざまな書類を用意しなくてはいけません。そのためには、企業の事業内容や就業規則などもしっかりと完備している必要があります。もしも、それらに不備があれば、基本的な部分から作成していかなければいけません。過去に助成金申請の経験と受給の実績があれば、そのノウハウから、新たな助成金の申請はそれほど難しいものではないでしょう。しかし、まったくの未経験から助成金の申請を行うとなると、何をするにしても不安がつきまとうものです。分からなければ自分で調べることが原則ですが、分かっている人に聞くほうが早道の場合もあります。助成金の申請書類についてつまずいた場合、誰に相談したらいいのか、どこに連絡したら教えてくれるのかが分かっていれば、それだけでも大きな安心につながるのです。

助成金の申請書類の作成は大変です。ときにはかなり困難な作業になることもあります。書類作成について、何も分からない素人でしたら作成は難しく膨大な時間が必要となるでしょう。助成金の申請書類について分からなければ、調べる・相談するといったことが必要になるのです。

会社の分かる人に聞く

同じ組織ですから、分からないことがあったら同僚に聞く、上司にアドバイスを仰ぐなどを行うとよいでしょう。

①事業内容

会社の事業内容や理念などは、起業における根幹の部分です。社内向けに存在しているもので最低限大丈夫なのですが、助成金の申請となると、事業内容や理念などは社外に向けて発信する必要があります。外部の人に見てもらうための体裁づくりは自分一人だけではなく、内容などについてはしっかりと社内でリサーチをして見栄え良く整えなければいけません。

②労務内容(就業規則等)

基本的な部分では就業時間、始業時間、就業時間、年間休日日数、有給日数、さらには賃金体系、雇用形態など、さまざまな取り決めなどが就業規則などにまとめられていると思います。きちんとした就業規則がなければ、助成金の申請手続きの書類に必須となるので、これを機会にきちんとまとめなければいけません。自分で分かることは自分で、分からないところは何が分からないのか、具体的にまとめて穴埋めしてもらえるような状態にして、同僚や上司に相談するようにしましょう。

関係部署に相談する

助成金の獲得には審査が必要です。一般的に補助金に比べて助成金は書類に不備がなければ、提出すると審査に通るのは簡単といわれています。そのいっぽうで書類に不備があれば審査に通らないということです。必要な書類の大枠のガイドラインがあるのですが、どのような内容にするのかは、慣れていない人にとっては未知数です。助成金の所轄省庁は厚生労働省となっていて、主な提出先はハローワークになるのが一般的です。助成金の申請書類についてはハローワークの担当者に相談するとよいでしょう。また、書類の内容については以下の項目が不可欠であり、より細かく書くことで書類の不備を指摘されることは少ないようです。一般的な項目を以下に示します。

  1. 事業内容:事業名に置き換えても可。一行程度一目で理解できる文章が理想です。
  2. 背景:事業が必要とされる理由や根拠を示します。
  3. 目的:会社設立、会社活動の目的を示します。
  4. 目標:目的と目標は意味が違うので明確に分けておくとポイントが高いです。(目的:到達点、目標:手段)
  5. 計画:目的達成のために、「誰が」「いつ」「どこで」「何を」するのかを具体的に記載。
  6. 成果:どのような成果があるのか(成果物を具体的に…議事録でも可)
  7. 終了後の展開:それで終わりなのか、継続するものなのか(継続性があればベスト)
  8. 予算計画:目的達成のための具体的な予算

※申請用紙に項目が設けられているのは、事業内容、目的、計画、予算などが一般的ですが、他の項目についても備考欄などに記載するようにすれば、審査通過率を考えてもかなりの高確率となるでしょう。

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社労士あるいは助成金申請支援サービスに相談する

「餅は餅屋」ということで、助成金の申請を代行してくれる専門家がいます。代表的なのは社会保険労務士(以下社労士)あるいは、助成金申請支援サービス業者です。

①そのまま依頼することに

相談については無料としているところが多いのですが、何度も相談するのも気が引けますし、そのまま助成金の申請代行をお願いする流れにもなりかねません。

②費用がかかる場合も

相談だけでも費用がかかる場合があります。専門家も時間をとって相談に乗ってくれる以上、報酬を求めてくるのも当然で、そのためにも端的に相談する内容、聞きたいことをあらかじめまとめておくと良いでしょう。
※助成金の申請手続についてのノウハウは、企業にとって貴重な財産です。社労士など専門家には、分からないことを聞くのみにとどめてできるだけ、内製で助成金申請の手続きを行うようにしたいものです。

まとめ

助成金の申請書類の作成を一人で行おうとすると、その膨大な内容から難しい面も出てくることでしょう。分からなければ、分かる人に相談することが大切です。しかし、相談するにもある程度調べて知識がないと、相手もどこから説明してよいのか分かりません。そのため、相談する側にも相応の知識が求められます。時間がかかるので聞いたほうが早い場合も多々ありますが、ある程度調べてピンポイントで聞くほうが、相談する側のマナーでもあるのです。

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黒沢晃
黒沢晃(助成金コンサルタント)
商社にて新卒採用の人事を担当した後、人材コンサルタントとして企業の人事戦略を支援。2016年から中小企業や個人事業主を対象として助成金を活用した経営サポートに従事。現在は年間100社以上をサポートする。