働き方改革推進支援助成金(業種別課題対応コース)
このコースは、生産性を向上させ、時間外労働の削減、週休2日制の推進、勤務間インターバル制度の導入や医師の働き方改革推進に向けた環境整備に取り組む中小企業事業主の皆さまを支援します。
ぜひご活用ください。
- エリア
- 全国
- 機関
- 厚生労働省
- 種別
- 補助金・助成金
- 支援規模
- 10万円~50万円未満50万円~100万円未満100万~500万円未満500万~1000万円未満
対象者
支給対象となる事業主
支給対象となる事業主は、次のいずれにも該当する中小企業事業主です。
(1)労働者災害補償保険の適用事業主であること。
(2)交付申請時点で、下記「成果目標」のうち選択する成果目標に設定されている要件を満たしていること。
(3)全ての指定対象事業場において、交付申請時点で、年5日の年次有給休暇の取得に向けて就業規則等を整備
していること。
(4)全ての指定対象事業場において、交付申請時点で、労働基準法第36条に基づく有効な時間外・休日労働に関
する協定を締結・届出している事業主であること。
(5)以下のいずれかに該当する中小企業事業主(※1)であること。
ア.建設業(※2)
イ.運送業(※3)
ウ.病院等(※4)
エ.砂糖製造業(※5)
オ.情報通信業(※6)
カ.宿泊業(※7)
(※1)以下A又はBのいずれかを満たす必要があります。
・小売業(飲食店を含む)
A.資本または出資額:5,000万円以下
B.常時使用する労働者:50人以下
・サービス業(※3)
A.資本または出資額:5,000万円以下
B.常時使用する労働者:100人以下
・卸売業
A.資本または出資額: 1億円以下
B.常時使用する労働者:100人以下
・その他の業種
A.資本または出資額:3億円以下
B.常時使用する労働者:300人以下
(※2)労働基準法第139条第2項に定める工作物の建設の事業その他これに関連する事業として厚生労働省令で定める事業を主たる事業として営む事業主を指します。
(※3)労働基準法140 条第1項に定める自動車運転の業務に従事する労働者を雇用する事業主を指します。
(※4)労働基準法第141条第1項に規定する医業に従事する医師(労働者に限る)が勤務する病院(医療法第1条の5第1項に規定する病院をいう)、診療所(同条第2項に規定する診療所をいう)、介護老人保健施設(介護保険法(第8条第28 項に規定する介護老人保健施設をいう)または介護医療院(同条第29項に規定する介護医療院をいう)を営む事業主を指します。
(※5)労働基準法第142条に定める鹿児島県および沖縄県における砂糖を製造する事業を主たる事業とする事業主を指します。
(※6)主たる事業が日本標準産業分類に規定される「G 情報通信業」(大分類)を主たる事業とする事業主を指します。
(※7)主たる事業が日本標準産業分類に規定される「M 宿泊業、飲食サービス業」(大分類)のうち「75 宿泊業」(中分類)を主たる事業とする事業主を指します。
支給対象となる取組
いずれか1つ以上実施してください。
1 労務管理担当者に対する研修
2 労働者に対する研修、周知・啓発
3 外部専門家(社会保険労務士、中小企業診断士など) によるコンサルティング
4 就業規則・労使協定等の作成・変更
5 人材確保に向けた取組
6 労務管理用ソフトウェアの導入・更新
7 労務管理用機器の導入・更新
8 デジタル式運行記録計(デジタコ)の導入・更新
9 労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新
(小売業のPOS装置、自動車修理業の自動車リフト、運送業の洗車機など)
※研修には、勤務間インターバル制度に関するもの及び業務研修も含みます。
※原則としてパソコン、タブレット、スマートフォンは対象となりません。
※長時間労働恒常化要件に該当する場合、「労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新」の対象となる経費が一部緩和されます。詳しくは交付申請マニュアルをご参照ください。
成果目標の設定
支給対象となる取組は、以下の「成果目標」1から7のうち1つ以上選択し、その達成を目指して実施してください。各業種等ごとに選択できる目標が異なります。
1:①本成果目標を初めて選択する場合
全ての指定対象事業場において、令和7年度又は令和8年度内において有効な36協定について、時間外・休日労働時間数を縮減し、月60時間以下、又は月60時間を超え月80時間以下に上限を設定し、所轄労働基準監督署長に届出を行うこと(全ての業種で選択可能)
②本成果目標の選択が2回目の場合(※1)
全ての指定対象事業場において、令和7年度又は令和8年度内において有効な36協定について、時間外・休日更に短縮又は維持することとする。上記①のア又はイの範囲内で延長する労働時間数の上限を短縮又は維持して設定の上、所轄労働基準監督署長に届出を行うこと。
2:全ての指定対象事業場において、年次有給休暇の計画的付与の規定を新たに導入すること(全ての業種で選択可能)
3:全ての指定対象事業場において、時間単位の年次有給休暇の規定を新たに導入し、かつ、「労働時間等設定改善指針(平成20年厚生労働省告示第108号)」2(2)に規定された、特に配慮を必要とする労働者について事業主が講ずべき措置として、特別休暇の規定をいずれか1つ以上を新たに導入すること(全ての業種が選択可能)
4:全ての指定対象事業場において、9時間以上の勤務間インターバル制度の規定を新たに導入すること(全ての業種が選択可能)(※2)
5:全ての対象事業場において、4週5休から4週8休以上の範囲で所定休日を増加させること(建設業が選択可能)
6:医師の働き方改革推進に関する取組として以下(1)、(2)を全て実施すること(病院等が選択可能)
(※3)
(1)労務管理体制の構築等
ア.労務管理責任者を設置し、責任の所在とその役割を明確にすること
イ.医師の副業・兼業先との労働時間の通算や医師の休息時間確保、長時間労働の医師に対する面接指導の実施に係る協力体制の整備を行うこと
(副業・兼業を行う医師がいる場合に限る)
ウ.管理者層に対し、人事・労務管理のマネジメント研修を実施するなど、労働時間管理について理解を深める取組を行うこと
(2)医師の労働時間の実態把握と管理
労働時間と労働時間でない時間の区別などを明確にした上で、医師の労働時間の実態把握を行うこと
7:3直3交代制等の勤務割表を整備すること(砂糖製造業が選択可能)
(※1)令和6年度に本成果目標を設定し、36協定について延長する労働時間数の上限を設定の上、所轄労働基準監督署長に届出を行い、助成金の支給を受けた中小企業事業主が選択可能です。
(※2)4の実施内容については、以下に該当する場合は「10時間以上」と読み替えます
ア.運送業
イ.病院等で、対象が医療法(昭和23年法律第205号)第113条第1項に規定する特定地域医療提供機関として指定されている病院又は診療所において当該指定に係る業務に従事する医師(いわゆるB水準の医師)
ウ.病院等で、対象が同法第118条第1項に規定する連携型特定地域医療提供機関として指定されている病院又は診療所か他の病院又は診療所に派遣される医師(いわゆる連携B水準の医師)
エ.病院等で、同法第119条第1項に規定する技能向上集中研修機関又は同法第120条第1項に規定する特定高度技能研修機関として指定されている病院又は診療所において当該指定に係る業務に従事する医師(いわゆるC-1、C-2水準の医師)
(※3)上記6の実施内容については、申請マニュアル及び「「医師の働き方改革推進に係る成果目標」に関する報告書をご覧ください
上記の成果目標に加えて、対象事業場で指定する労働者の時間当たりの賃金額を引き上げることを成果目標に加えることができます。
支援内容
支給額
取組の実施に要した経費の一部を、成果目標の達成状況に応じて支給します。
以下のいずれか低い方の額
(1)成果目標1から6の上限額および賃金加算額の合計額
(2)対象経費の合計額×補助率3/4(※1)
(※1)常時使用する労働者数が30人以下かつ、支給対象の取組で6から9を実施する場合で、その所要額が30万円を超える場合の補助率は4/5
【(1)の上限額】
○成果目標1の①達成時の上限額
事業実施後に設定する時間外労働時間数等
事業実施前の設定時間数
・現に有効な36協定において、時間外労働時間数等を月80時間を超えて設定している事業場
時間外労働時間数等を月60時間以下に設定:250万円
時間外労働時間数等を月60時間を超え、月80時間以下に設定:150万円
・現に有効な36協定において、時間外労働時間数等を月60時間を超えて設定している事業場
時間外労働時間数等を月60時間以下に設定:200万円
時間外労働時間数等を月60時間を超え、月80時間以下に設定:-
○成果目標1の②達成時の上限額
「時間外労働と休日労働の合計時間数を月60時間を超え月80時間以下に設定している指定対象事業場」の36協定について、2回目の取組によって月60時間以下に設定した場合は100万円。
また、時間外労働と休日労働の合計時間数を令和6年度に設定した時間数よりも短くすることを目標として2回目の取組を行った場合で、令和6年度に設定した時間数と同数以下に設定した場合は25万円。
○成果目標2達成時の上限額:25万円
○成果目標3達成時の上限額:25万円
○成果目標4達成時の上限額:
・建設業、砂糖製造業、情報通信業及び宿泊業の場合
休息時間数(※2)
・9時間以上11時間未満
「新規導入」に該当する取組がある場合:120万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:60万円
・11時間以上
「新規導入」に該当する取組がある場合:150万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:75万円
・運送業の場合
・10時間以上11時間未満
「新規導入」に該当する取組がある場合:150万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:75万円
・11時間以上
「新規導入」に該当する取組がある場合:170万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:85万円
・病院等の場合
・9時間以上10時間未満(※3)
「新規導入」に該当する取組がある場合:120万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:60万円
・10時間以上11時間未満
「新規導入」に該当する取組がある場合:150万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:75万円
・11時間以上
「新規導入」に該当する取組がある場合:170万円
「新規導入」に該当する取組がなく、「適用範囲の拡大」又は「時間延長」に該当する取組がある場合:85万円
(※2)事業実施計画において指定した事業場に導入する勤務間インターバルの休息時間のうち、最も短いものを指します。
(※3)対象がB水準、連携B水準、C-1、C-2水準の医師である場合は、10時間以上の休息時間数を設定する必要があります。
○成果目標5達成時の上限額:1日増加ごとに25万円(最大で100万円まで)
○成果目標6達成時の上限額:50万円
○成果目標7達成時の上限額:350万円
賃金額の引上げを成果目標に加えた場合の加算額は、指定した労働者の賃金引上げ数の合計に応じて、次の表のとおり、上記上限額に加算します。
なお、引上げ人数は30人が上限となります。(賃上げ額そのものを助成するものではありません。)
(常時使用する労働者数が30人を超える中小企業事業主の場合)
・引き上げ人数
3%以上引上げ 1~3人:6万円 4~6人:12万円 7~10人:20万円
11人~30人:1人当たり2万円(上限60万円)
5%以上引上げ 1~3人:24万円 4~6人:48万円 7~10人:80万円
11人~30人:1人当たり8万円(上限240万円)
7%以上引上げ 1~3人:36万円 4~6人:72万円 7~10人:120万円
11人~30人:1人当たり12万円(上限360万円)
(常時使用する労働者数が30人以下の中小企業事業主の場合)
・引き上げ人数
3%以上引上げ 1~3人:12万円 4~6人:24万円 7~10人:40万円
11人~30人:1人当たり4万円(上限120万円)
5%以上引上げ 1~3人:48万円 4~6人:96万円 7~10人:160万円
11人~30人:1人当たり16万円(上限480万円)
7%以上引上げ 1~3人:72万円 4~6人:144万円 7~10人:240万円
11人~30人:1人当たり24万円(上限720万円)
対象期間
交付決定の日から当該交付決定日の属する年度の1月30日までに取組を実施してください。
※改善事業主が砂糖製造業の事業主の場合は3月13日までに取組を実施してください。
問い合わせ先
都道府県労働局
雇用環境・均等部(室)


