カフェ＝場づくり!? 多様化するカフェの種類と収益化のためのアイデア

美味しいスペシャリティコーヒーを楽しむ、気心の知れた人とのおしゃべり、一人でのんびり読書。

カフェに足を運ぶ人がカフェに求めるものは十人十色です。ニーズの細分化に合わせるように、最近ではカフェもメイドカフェや猫カフェ、フクロウカフェ、カフェバーというように個性的なカフェが増えています。美味しいコーヒーが飲めるのはもはや当たり前。自宅でもカフェ並みに美味しいコーヒーが淹れられる今だからこそ、カフェには集客のための工夫やアイデアが求められています。多様化するカフェの種類や収益化のためのアイデアについて一緒に考えていましょう。

多様化するカフェの種類

空前のカフェブームが到来して久しい今。街を歩くとカフェを目にしない日はないくらい、カフェの店舗数は増えています。今まで通りにただ美味しいコーヒーや紅茶などを提供するカフェは他店との差別化が図れず、思うように集客ができないと悩ましい現状に陥ってしまいがち。
また、人々がカフェに足を運ぶ理由も「インスタ映えするから」「おしゃれスポットとして有名だから」「〜が楽しめるから」というように様々です。
カフェに求められることが多様化するに連れ、カフェの経営スタイルも多様化。今ではカフェとゲストハウスやコインランドリーを併設させたり、アンチエイジングやヘルシー志向のメニューにこだわったりとユニークなコンセプトを打ちだすカフェも登場しています。

これからカフェの開業を検討している方は、集客につなげるためにはどんなカフェスタイルが時代のニーズに合っているのかを考え、戦略を練る必要があるのです。

どんなカフェがある？

カフェという言葉を聞いて想像するカフェスタイル。あなたはいくつくらい思い浮かべられますか？
猫カフェやフクロウカフェのように動物とのふれあいが楽しめる動物カフェから、インターネットカフェ、メイドカフェ、タイアップカフェなどいろいろなスタイルがありますよね。
コンセプトを明確に打ち出し、集客につなげているカフェスタイルにはどんなものがあるのか具体的に見ていきましょう。

インターネットカフェ

カフェの多様化を推し進めたのがインターネットカフェかもしれません。漫画喫茶（いわゆる満喫）とも呼ばれるインターネットカフェは、ブースに仕切られて人目を気にすることなくネット検索や漫画などを楽しめます。

インターネットカフェの中にはシャワー室なども完備して、終電を逃したりして帰れなくなった人たちがお金をかけずに朝まで過ごせるようにしているところも。

インターネットカフェは、提供するドリンクや食事の美味しさよりは、居場所としての機能を果たしていると言えます。

動物カフェ

猫カフェを代表とする動物カフェは、「動物とのふれあい」を集客のフックとしているカフェスタイルです。猫カフェの発祥は台湾とも言われています。台湾の猫カフェは、カフェオーナーが特色あるカフェを作ろうと思って生まれたそうですから、まさに集客材料として動物の魅力を活用した例と言えます。

最近では、猫カフェだけでなくフクロウカフェ、ペンギンカフェなど触れ合える動物もバラエティに富んできています。

メイドカフェ

海外旅行者からも人気のメイドカフェは、言わずと知れたメイド姿をした店員さんとのコミュニケーションが楽しめるカフェ。動物カフェのように「ここでしかできない体験」を強みにしたコンセプトカフェです。

タイアップカフェ

カフェを人の集まる場と捉え生まれているのが、ファッションブランドなどとのタイアップカフェです。コラボカフェとも呼ばれるこのスタイルは、プロモーション手段として定着しつつあります。
例えば、人気の映画とカフェがコラボしてメニューを開発。期間限定で提供するのもタイアップカフェの一例。他にも、コスメブランドや旅行会社、車メーカーなどさまざまな企業が取り組んでいます。
東京都内の路面店のように立地の良いカフェなら、立地条件を活かして「タイアップカフェができるレンタルスペース」として収益化するのも一つの手法です。

今カフェに求められていることとは？

今回ご紹介した事例以外にも、カフェのスタイルは日々進化しています。例えばコインランドリーとカフェを併設させ、洗濯が終わるまでの時間をのんびり過ごせるような場を創出するなどビジネスチャンスはたくさん。

ただ飲食ができるお店としてカフェを見るのではなく、「人が集まる場所」「のんびり過ごせる場所」「交流が楽しめる場所」というようにカフェならではの機能に着目し、新たなコンセプトを作り出すことがこれからのカフェ経営には求められているのかも知れません。

「〇〇をしたいからカフェに行く」というように、顧客の来店動機を明確化してあげることが大切です。