弁当屋はフランチャイズと独立どちらがいい？

弁当屋の開業を考えるなら、ある決断を迫られます。それは、個人の弁当屋として開業するか、それともフランチャイズ契約を結んで運営を行うかの決断です。個人店として運営をするのも魅力的ですがフランチャイズにも大きなメリットがあります。あくまで独自路線を突き進むか、それとも、フランチャイズのメリットを優先にするかはむずかしい判断です。

どちらにしても、個人店とフランチャイズ、それぞれのメリットはなにか、具体的に理解しなければなりません。この判断は、弁当屋の運営していく中で、将来的にも影響を与える要素になるからです。「あのときフランチャイズにしておけばよかった」「やはり個人店にすればよかった」と後悔しないよう、それぞれの特徴とメリットを理解しておきましょう。

フランチャイズのメリット

フランチャイズ契約をする大きなメリットは、ブランド力です。味やバラエティ抱負な品ぞろえに自信があったとしても、お店があることを知ってもらわなければ集客は見込めません。知ってもらうには、宣伝広告なども必要になりますが、フランチャイズ店の場合、本部もサポートしてくれます。

テレビ、インターネット、新聞、ありとあらゆる広告戦略を本部が行い、多くの人の目に止まります。加盟店独自で、地域を対象とした独自の広告戦略に対しても効果的な宣伝方法のアドバイスなどを通しサポートしてくれます。また、大手フランチャイズの弁当屋は、歴史の積み重ねによりブランドイメージが確立しているので、利用者も安心して利用できるのがポイントです。

接客や運営マニュアルまで基本が確立されているのも強みでしょう。一方、開業前、異業種だった人は一からすべて自ら構築しなければなりません。異業種での知識や経験、あるいはマニュアル本などもありますが、それですべては対応しきれないでしょう。一から構築するとなれば、大きな失敗もありますし、なにより安定するまで時間がかかります。

マニュアル以外に、弁当屋を運営するために必要な設備の選択や材料の仕入先などに関しても、開業前に四苦八苦することになるでしょう。フランチャイズ契約だと、集客、マニュアル、ノウハウ、仕入先など、運営に必要なありとあらゆる恩恵を得られるのが大きなメリットです。

独立するメリット

独立独歩で個人の弁当屋を運営していくスタイルにも大きなメリットがあります。一番大きなメリットは、自由があることでしょう。フランチャイズは、基本となるブランドイメージに支えられています。逆に言えば、ブランドイメージと異なるカラーを出したくても許されません。

よいアイデアを思いついてチャレンジをしたくても、できないことが多いのです。独自性や個性を優先する人にとっては、自由度の高い個人店のほうがよいでしょう。また、フランチャイズ契約を結ぶと、ロイヤリティの支払いが発生します。フランチャイズも慈善事業ではありませんし、苦労して確立したブランドイメージやマニュアルやノウハウの無償提供はしてくれません。

契約内容にもよりますが、ロイヤリティは月々支払うことになり、たとえ売上が少なかったとしても、本部に支払わなければならないのです。独立した個人店なら、ロイヤリティの発生はなく、売上はすべて自分のものになり、利益率は高いです。また、本部の経営悪化による悪影響がない、いい加減な会社に当たってサポートをしてもらえずムダにふりまわされないというメリットもあるでしょう。

自分に合った開業方法を探そう！

弁当屋の開業を考える場合、資金面のことも考えなければなりません。弁当屋を運営していく中で必要となる開業資金や設備投資は、居酒屋やレストランなど他の飲食店と比較するとそこまで大きくはないです。弁当屋を利用する多くの人は、お持ち帰りが前提だからです。

そのため、調理ができる最低限のスペースが確保できればスタートできます。そのため、家賃面の負担は少ないのは魅力でしょう。弁当屋以外のフランチャイズの中には、加盟金や自己資金0円という強気な設定をしている所もあります。だからといって、資金計画を甘く見ていると、フランチャイズでも個人店でも、すぐに経営は行き詰まるでしょう。その上で、フランチャイズと個人店、どちらが自分に合っているかどうか、慎重に検討してください。そうすることで、失敗のリスクを減らせるからです。

まとめ

フランチャイズでも個人店でも、自分がどのような運営を行っていきたいのか開業前に熟慮することが大切です。フランチャイズは、すでに周知されたブランドイメージや、接客や設備のノウハウやマニュアルが構築されており、トラブルが生じた場合のサポートも充実しているので運営という面では安心できます。一方で、本部の方針に従わなければならないため、独自性が出しづらいのはデメリットでしょう。個人店は自分自身のアイデアや、メニューをストレートに反映できます。自由度は高いですが、すべて自己責任でトラブルが生じれば自ら問題を解決しなければなりません。このように、フランチャイズも個人店もそれぞれのメリット・デメリットがあるため、比較して自分にあった選択をし、後悔しないようにしましょう。