居抜き物件とは?契約するメリット・デメリット

居抜き物件とは?契約するメリット・デメリット

目次

  1. 居抜き物件とは?
  2. 居抜き物件を契約するメリット
  3. 居抜き物件のデメリット
  4. 居抜き物件を契約する前に

飲食店を開業するための賃貸物件を探していても、なかなか思い通りのものに出会えないものです。改装OKの物件を契約して内装、厨房設備、空調設備などを整えるというのもひとつの方法ではありますが、お金も時間もかかってしまいます。

「もっと手軽に飲食店をはじめられないかな?」と、考えている人におすすめなのが居抜き物件です。そもそも居抜き物件とは何か、そのメリット、デメリットなどもあわせて解説します。

居抜き物件とは?

居抜き物件とは、前テナントの設備がそのままにされている物件のことです。もし、飲食店が入居しているならば、厨房設備、空調設備、ショーケースなどがそのまま残された状態になっているでしょう。

通常、賃貸物件は契約終了時に原状回復。すなわち「空っぽ」の状態にするものです。「空っぽ」を卵の殻だけの状態とするならば、中身が残っている状態は関西弁のゆで卵、煮抜き卵のようなものだと「煮抜き」と呼ばれていました。それが転じて居抜きと呼ばれるようになったといわれています。

この「空っぽ」の状態を専門用語ではスケルトンといいます。各種設備はもちろん、床、壁、天井、内装などをすべて取り払った建物の骨組みだけの状態のことです。店舗物件は基本的にスケルトン渡し、スケルトン返しが基本ですが、引き渡し期間が長引くのはオーナーにとってもうれしい話ではありません。そのため、居抜き物件が提供されるようになったのです。

居抜き物件を契約するメリット

居抜き物件を利用するメリットは、内装や設備をそのまま使えるという点です。飲食店を経営するにあたっては、構造的にも衛生上の問題がないかどうか保健所から許可をもらわなくてはならず、結構な手間がかかります。しかし、居抜き物件ならば、ほぼすべて許可取得済みと考えて良いでしょう。

場合によっては看板の付け替え程度ですむこともあります。もし、内装は自分の好きにしたいならば、厨房だけが残されているような一部居抜き物件を選択するという方法もあります。

いずれにせよ、居抜き物件ならば初期投資を節約し、開店準備を簡素化することができるというわけです。できるだけ早く営業を開始したいと考えている人にとっては大きなメリットなのではないでしょうか。

居抜き物件のデメリット

せっかく飲食店をオープンするならば、自分なりのこだわりを思い切り表現したいと考えている人も多いでしょう。しかし、居抜き物件では、自分のセンスとは違う内装に我慢しなければいけないなどのデメリットがあります。

また、営業不振で店をたたんだ……といういわくつきの物件という可能性もあるでしょう。そのような場合は、以前のお店の悪いイメージを払拭できずに、なかなか売り上げが伸びないこともあるでしょう。

さらに、老朽化が原因で保健所からの許可は前テナントが限界という例もあります。居抜き物件を契約する際には、とくに築年数にも注意するようにしてください。

居抜き物件を契約する前に

居抜き物件を契約する前には築年数をはじめとして、いくつか必ずチェックしておきたいポイントがあります。「店内設備がきれいに残っている」という理由だけで契約を急ぐのはおすすめできません。近隣の様子などもよく見ておくようにしましょう。

できれば、不動産屋から「前テナントがなぜ撤退したのか」理由をきちんと聞くようにしてください。たとえば、近所との何らかのトラブルがあったならば、今後の飲食店経営にも悪影響がないとも限りません。

お金をかけずすぐに営業をスタートできる居抜き物件は確かに魅力的です。しかし、気持ち良く営業を続けることができそうなのかどうか、周辺環境も含めてしっかりと検討してみましょう。

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