移動販売は屋台だけでなく、ショッピングモールの屋外スペースを利用した販売、ランチの時間帯に空き地を利用して弁当などを販売しているものも見かけます。
この車1台で販売する移動販売は、どこへでも移動して営業が可能です。店舗スペースを借りる必要がないため、開業資金が比較的少なくて済む営業方法といえるでしょう。
そのため、脱サラして開業を考える人も少なくありません。しかし、開業をしたいと思っても、開業するために必要な移動販売車を入手するためには、どれくらいの費用がかかるのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、移動販売車はどのくらいの費用がかかるのか、また、どんな車種がおすすめなのかを中心にお伝えいたします。

移動販売車を仕入れる方法は3パターン

移動販売を行うためには、まず利用する車を仕入れる必要がありますが、この方法には3パターンあるのです。

1.中古車を購入する

一つめの方法は、中古車を購入して利用するものです。大型の移動販売車を購入するには500万円ほど費用がかかります。しかし以前に一度移動販売車として利用している車であれれば、既に飲食店営業許可を受けた車を購入できます。
新たに営業許可手続きを取る必要がないため、手軽に移動販売を始めることができるというメリットも。
自分だけの移動販売車にしたいといったようなこだわりがある場合でも、中古車を改造することでカスタマイズして使用できます。

かかる費用の目安:80万円~200万円

2.業者に依頼して製作してもらう

もう一つの方法としては、業者に移動販売車を製作してもらう方法です。製作を依頼する場合は、既成品を用いるパターンと設計から作るパターンがあります。

費用がそれなりにかかってしまいますが、業者のノウハウを提供してもらえるのはメリットに。例えば、業者に頼らずに自分で改造して製作することもできますが、ノウハウに乏しいため、営業許可が下りなかったり、実際には使いにくかったりといった仕上がりになる場合も出てくるのです。

また、持ち込んだ車を改造してくれる業者もあるため、ある程度思い通りに作ることが可能になります。

費用の目安:200万円~500万円(車両持ち込みなら150万円くらい)

3.自動車を購入し、自分で改造する

そして、三つめは自分で移動販売車の元とする自動車を購入し、自分で改造する方法です。

自分で製作する場合、費用が安く抑えられるというメリットがありますが、手間がかかるというデメリットも。
製作する時間を、開業準備など他のことに充てる方が迅速に開業できるという考え方もあります。

さらに、各保健所によって、営業許可を得るための条件が異なっている場合があり、ある程度そういった知識がなく改造することは、事業の拡大時に後悔する可能性があります。例えば、東京23区でうまくいき、埼玉県でも事業展開しようとした時、同じ移動販売車を使えない可能性があるというリスクです。
費用の目安:50万円(車両費は別途必要)

このようなことから、特に移動販売車についてこだわりがない場合は、中古車を利用する方法が低リスクといえます。

おすすめの車種は?

移動販売車は中古車を利用するとしても、さまざまな車種が中古市場に出回っていますので、どの車種がいいか迷うかもしれません。

まず、普通車を利用した移動販売経験者からは、「軽トラ(軽トラック)にしておけばよかった」という声が多く聞かれます。
そもそも、クレープ販売、ラーメン屋台といった食品営業車の場合、車に対してのみ保健所から営業許可が出るため、車内でしか作業ができないという移動販売車の特殊事情があります。もちろん、金銭などのやり取りは外でも可能になっていますが、大部分の作業は食品を作ることでしょうから、車内でほとんどの作業をする必要があるのです。
このような点からみていきますと、ワゴン車は見た目をお洒落にできますが、車内は意外と狭いため、座りながらの作業を強いられることになり足腰に負担がかかるというリスクがあります。

小型バスの場合は、大きいものならば作業しやすいですが、大きいと小回りが難しいため、狭い道を通ったりするのが困難です。購入費用も高く、普通免許では運転できないというデメリットがあります。
これに対して軽トラは、立って作業ができるため作業効率がよく、バスよりも車種が小さいため小回りがきくというメリットがあるのです。

軽トラの中でもおすすめの車種は、日産のバネットトラック、スズキのキャリイトラック、トヨタのクイックデリバリー、マツダのボンゴトラックがあげられます。

中古車を選ぶ時のポイント

おすすめの車種が分かったとしても、それぞれ状態が違う中古車は、どう選んだらいいのでしょうか。簡単に目安を挙げてみます。
まず、移動販売車は、毎日移動する必要があるだけでなく、故障してしまうと、販売できなくなってしまうというリスクが。そのため、走行距離は10万km程度以内を目安にしましょう。そもそも、日本車の場合、15万kmまで問題なく走行できるとされていますが、移動できることが重要なため、少なくとも5万km程度は余裕がある方が望ましいからです。

また、どうしても外観で判断してしまいがちですが、骨格の使いやすさを重視しましょう。外観は気に入らなければ塗装するなどして変更できますが、骨格を変えることは難しいからです。

保証については、できればGoo保証のような保証がついている車がいいでしょう。不具合がある車の場合、損をしてしまいます。
修復歴がある車や事故車は避けるようにしましょう。事故などによって、骨格が損傷を受けている場合が多く、故障しやすいからです。

そして、購入前には、実際に目で確認してみましょう。事故車でなくても、水没車や塩害車の可能性があるからです。水没車は電装系が故障しやすく、塩害車はエンジンに支障をきたしやすいというリスクがあります。
水没車の場合、シートベルトに泥が付着、車内に異臭がある場合が多いです。塩害車の場合は、エンジンルームを見て錆がないか確認しましょう。

まずは中古車を利用して初めてみよう!

移動販売形態の営業を新たに始める場合、まずは中古の軽トラを購入して利用することをおすすめします。
既にある程度の調理環境など設備が整っていること、営業許可を得ていることから、自分で新たにしなければならないことが少なく営業を開始できるからです。
初期コストが少なく済めば、事業拡大のための資金に充てることもできるようになります。
しかし中古車は、既に形ができあがっているため改造にも限界があり、こだわりがある人は満足のいく移動販売車が見つからない場合も。移動販売車の外装や内装にとことんこだわりたい場合は、業者に依頼して製作してもらうという方法もあります。最初から全てにお金をかけるのではなく、削れる部分は削って移動販売を始めてみましょう。

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