居酒屋を開業するために経なければならない手続き・ステップは?

居酒屋を開業するために経なければならない手続き・ステップは?

目次

  1. 1.備品に資格に許可に盛りだくさん…開店までに用意すべきものは?
    1. 居酒屋経営に必要な備品類
    2. 資格や許可がなければ営業不可
  2. 2.開業までの流れをスケジュールに落とし込みましょう
  3. 3.開業資金を支援してくれる制度を探してみましょう
  4. おわりに

居酒屋を営業したいと思っても、いざ準備を始めると迷うことも少なくないでしょう。開業までに用意しておくものや、作業の手順について知りたい人もいると思います。そこで今回は、事前に買いそろえておきたい備品、営業開始までに必要な資格と許可申請の手続き、また効率的に作業を進めるための方法や各種の支援制度についてご説明します。

1.備品に資格に許可に盛りだくさん…開店までに用意すべきものは?

居酒屋を経営する場合、料理に関わるいろいろな備品や、食品類を扱うための資格・許可が必要です。

居酒屋経営に必要な備品類

通常、居酒屋ではお酒に加えて食事を提供することになります。料理を作るため、厨房には各種の調理道具・調理台が欠かせません。食材や道具類を洗うシンクや、料理を盛りつける食器類も必要です。冷蔵庫と冷凍庫がなければ、食材を保存・管理できません

接客フロアは、椅子とテーブルだけでは不十分です。メニュー表などテーブルの上に常備するものも、準備しておく必要があるでしょう。レジ・電卓など会計に関わる機器類がないと、会計時に困ってしまいます。その他に、スタッフの制服、宣伝用ののぼり、清掃用具なども必需品です。

資格や許可がなければ営業不可

居酒屋を含め飲食店を開業する場合、店舗が完成する前に「食品営業許可申請」を保健所に届け出る必要があります。その際、1つの店舗につき必ず1人は「食品衛生責任者」がいなければ営業を認可されません。資格を取得するためには、各都道府県で実施している講習を受ける必要があります。ただし、調理師免許や栄養士の資格を持っている人はこの資格がなくても大丈夫です。

多くの場合、「防災管理者」の資格も必要です。店舗の収容人数が30人以上のときは、必ず営業開始までに選任して消防署に届け出なければいけません。資格は、各地の消防署などで講習を受ければ取得できます。

なお、調理師免許などがなくても飲食店の開業自体は許可されますから、慌てて試験勉強する必要はありません。

2.開業までの流れをスケジュールに落とし込みましょう

居酒屋に限らず、予定通りにお店を開業するためには計画的に準備を進めることが大切です。必要な手続きを一通り把握し、開業までの流れをスケジュールに落とし込むと便利です。

居酒屋を開店するまでの基本的な流れは、おおよそ以下のようになります。

  1. コンセプトの明確化
  2. 物件探し
  3. 事業計画書の作成
  4. 資金調達
  5. 店舗の工事
  6. メニューの考案
  7. 備品調達
  8. 各種届出
  9. 人員確保
  10. 各種マニュアルや広告の作成など

まず、どのような居酒屋を目指すのかコンセプトを明確にします。たとえば、出店場所や客層、販売するお酒の種類や営業スタイル(営業時間や販売方法)などです。その後、コンセプトにしたがって物件探しと事業計画書の作成を進めます。何にいくら必要になり、どれくらいで返済可能か明確にしておくと融資を受ける際に役立つでしょう。

また、事業計画書があれば金融機関などに融資をお願いできます。店舗の改装費用を工面して、工事開始です。同時にお店のメニューを考え、必要な備品調達や行政機関への届出手続きも済ませます。

最後にスタッフの募集・採用、接客マニュアルの作成とスタッフ教育、チラシや看板など広告類の作成などが完了すれば営業開始です。各項目について開始時期と終了期日を決めておくと、作業を進める際の目安になります。予定通りかどうか確認しやすいですから、スケジュール表の作成はおすすめの方法です。

3.開業資金を支援してくれる制度を探してみましょう

居酒屋の開業資金は、おおまかに物件取得費・店舗の改装費・店内設備や備品にかかる費用、また運転資金(食材を仕入れや店舗の光熱費)が必要です。一般的に、すべて自己資金でまかなうことは難しいでしょう。

融資と聞いて、銀行や信用金庫を思い浮かべた人も少なくないと思います。しかし初めてお店を開業するなど実績がない人は、ほとんどの場合、民間の金融機関から融資を受けられないのが現状です。

それに対し、「日本政策金融公庫」は最も利用しやすいといわれています。政府系の金融機関であり、民間の金融機関から融資を受けにくい個人事業主であっても資金を借りられる可能性が高いです。金利が低く、返済期間を長期に設定できる点も魅力のひとつといえるでしょう。

地方自治体も、さまざまな支援制度を用意しているのでおすすめです。その地域で開業することが条件になりますが、返済義務のない助成金を給付してもらえるケースもあります。資金繰りに苦しくならないためにも、いろいろな制度の活用を検討してみると良いでしょう。

おわりに

居酒屋を開業するまでには、いくつもステップを踏む必要があります。備品調達だけでも、短時間では終わらないでしょう。予定通りに開店するためには、計画的に進めた方が賢明です。資金不足も避けたいところですから、各種の支援制度に目を向けることもおすすめします。

◆参考URL
https://recipe-book.ubiregi.com/articles/inshokuten-bihin/
https://www.inshokuten.com/kitchen/openlist/
http://www.columbus-egg.co.jp/faq/faq05_01/
http://www.columbus-egg.co.jp/faq/faq05_02/
https://recipe-book.ubiregi.com/articles/inshoku-dokuritsu-kaigyou-keiei-junbi/
https://kai-gyou.com/sikinchoutatu/

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