バーに顧客用Wi-Fi は設置するべきなのか？

2019年02月22日

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バーをこれから開業する、またはすでにバーを経営している場合、Wi-Fiサービスを提供するために無線LANルーターなどの装置を設置するべきなのでしょうか。
Wi-Fiを設置するには、初期費用やランニングコストも必要になるため、迷うところかもしれません。

今回は、自分のバーにWi-Fiを設置するかどうか迷っている経営者の方に向けて、メリットや実際の設置方法、設置するにあたり注意すべき点などについてお伝えします。

Wi-Fiを設置するメリットは？

集客につながる

バーにWi-Fiを設置するメリットは、まず集客につながるという点です。バーは静かにお酒を楽しむ場所ですが、いまやスマホの利用が当たり前になってきています。

バーは、落ち着ける環境を重視するために、電波が繋がりにくい地下にある場合も多く、スマホが利用しづらいことがあります。そのため、電波が繋がりにくいと利用者が次も来たいと思わず、リピーターになる可能性が低くなってしまうのです。

滞在時間が増える

集客と似ていますが、いまやスマホを常に利用するのが当たり前になってきている社会状況において、電波が繋がらない場所に長く滞在したくないと思われてしまいます。スマホで仕事のやり取りを行う場合も多いためです。
しかし、Wi-Fiサービスを提供すれば、電波がきちんと入り、仕事や友人との連絡もつきやすくなります。焦って飲む必要はなくなり、ゆっくりお酒を楽しむことができるのです。
ゆったりとした時間を過ごすとなれば、つまみのオーダーや追加オーダーといった、オーダー数が増加することも期待できます。

利用頻度が上がる

快適に過ごすことができる環境のバーならば、リピーターになる可能性ももちろん高まります。ちょっとした仕事の疲れを取るためにバーを利用することも多くなるかもしれません。

Wi-Fiを設置するためには？

メリットの多いWi-Fiですが、どういった方法で設置すればいいのでしょうか。

まず、光回線の契約と無線LANルーターを用意する必要があります。多人数がWi-Fiを利用するためには、高速通信が可能な光回線の契約は必須の条件になるでしょう。
さらに、無線LANルーターを接続することで、Wi-Fiサービスの提供が可能になります。要するに、自宅にWi-Fi環境を構築する方法とほとんど変わりません。自宅と異なる点は、多人数が同時にWi-Fiを利用するという点です。

そのため、無線LANルーターは、同時接続人数が多いものを利用することをおすすめします。

さらに、収容人数の多い店舗であれば、法人Wi-Fiサービスの「ギガらくWi-Fi」などの導入を検討してみることもおすすめです。

とりあえずWi-Fiサービスを、というならば、無線LANルーターで問題ないでしょう。

Wi-Fiの設置にあたって注意したいこと

設置の方法はいたってシンプルですが、注意すべき点もいくつかあります。

セキュリティ

バー経営にあたり、PCを利用するために、同じ光回線のWi-Fiを利用するかもしれません。しかし、同じWi-Fi環境の場合、ハッキングされてしまうおそれがあります。こうしたことから、顧客へ提供するWi-Fiからは閲覧できないようにするなど、セキュリティ面に配慮が必要です。

周辺住民のタダ乗り

Wi-Fiは、一度利用すると、同じパスワードで利用することができます。
さらに、Wi-Fiの電波はある程度遠方まで届くため、バーでWi-Fiサービスを利用した顧客が近隣に住んでいるような場合、自宅で利用が可能になってしまうリスクがあるのです。

回線に余裕があれば気にならないかもしれませんが、利用している顧客の通信速度が落ちるリスクもあります。定期的にパスワードを変更するなど対策が必要です。

回転率の低下

Wi-Fi サービスによって、のんびり滞在することが可能になる反面、あまりオーダーをせずに居座られてしまうリスクもあるでしょう。そうなってしまうと、利用したい顧客が利用できなくなるおそれもあります。
回転率の低下を避けるためには、Wi-Fiサービスを利用する時間を決める、2時間に1回はオーダーしてもらう、などといった工夫の検討が必要です。