HACCPで日本食のビジネスチャンスを求める

12222331

健康志向が高まる中、海外で日本食ビジネスを成功させている食品製造業者が増加しています。そして、海外で日本食ビジネスを展開しようとしている食品製造業者にぜひおすすめしたいのがHACCP準拠のISO22000の取得なのです。しっかりと食品の安全を管理していることの証しになるというISO22000ですが、どのようなものなのか具体的に見てみましょう。

HACCP ISO22000 日本食 ビジネス 食品製造業 http://96-5.co/O1A 2000 2200 HACCPで日本食のビジネスチャンスを求める

日本外食企業の進出

イタリアで開催されたミラノ万博でも日本食に対する関心は非常に強く、連日、日本食フードコートはたくさんの外国人客で賑わっていました。そのような流れの中で、海外とくにEU諸国への本格進出を検討している食品製造業者が増えているとも聞きます。

ただし、日本食ビジネスを海外で展開する際には独特の難しさもあります。たとえば、ミラノ万博に出展した食品製造業者は、鰹節、トンカツ用豚肉などを持ち込もうとした際にEUの食品規制の基準に抵触するなど、物資の運搬に時間がかかることなどが判明しました。

今後、日本外食企業が本格的に海外進出しようとなったら、さらに多種多様な食材を運搬しなければいけないこともあるでしょう。運搬だけに時間やコストをかけるわけにもいきません。そこであらためて導入をおすすめしたいのがHACCPに準拠したISO22000の取得です。食品の安全管理に関する国際標準なので、もし、海外で日本食ビジネスを普及させたいと考えるならば、しっかりと理解しておくことをおすすめします。

EUにビジネスチャンスを求めて

EU加盟国には日本食に関心が高い人が多い一方、EU独特の食品規制に注意しなければいけません。ミラノ万博の一件は日本政府がEUやイタリア政府と交渉して「ミラノ万博会場内のみ例外的に使用可」ということになりましたが、一般的な日本食ビジネスに対して万博特別措置のようなものがとられる可能性はまずありません。

もし、EUで日本食ビジネスを展開しようと思うならば、EUが採用している食品の安全に対する国際基準HACCPに対応する必要があります。EU諸国で食品の安全に関するリスクマネジメントシステムを構築している会社として認められるためにも、ぜひISO22000を取得しておきましょう。ISO22000でEU市場での信頼を獲得すれば、大きなビジネスチャンスをつかみとることも夢ではないのです。

HACCPにもとづいた調理法

HACCPでは調理法に関しても厳しいリスクマネジメントが求められます。たとえば、国内では和食の厨房ではかならずといっていいほどヒノキのまな板が使われています。しかし、HACCPではプラスチックのまな板を使用することが推奨されているのです。さらに、魚用、野菜用、肉用など調理素材ごとに異なるまな板を使用するようにしなければいけません。プラスチックの色を変えて、万が一でも取り間違えることのないようにしなければいけないなど、細心の注意を払うことが求められています。

実際、高級ヒノキのまな板にはアンチバクテリア対応製品もあります。日本国内のほぼすべての高級寿司屋はヒノキのまな板を使用していますが、これといった食中毒事故も起きていないことからも、その安全性に問題がないことは明らかです。しかし、日本食ビジネスをEUで広めたいならば、現地のルールに従わなくてはいけません。

HACCP基準にならえば、ヒノキのまな板だけではなく布巾を使用することもできません。まな板の水分をぬぐうのもすべてキッチンペーパーかロールペーパーで行わなければいけないのです。酢飯を冷ましたりするのに使用される桶もNGとなり、炊飯器の保温を切るなどして熱をとるしかありません。寿司に最適とされる人肌程度の温度を保つのに桶はぴったりなのですが、これが使えないとなると炊飯器での温度管理を工夫しなければいけないなど、新たな課題に直面することは避けられません。

また、HACCPでは、炊飯したお米はその日のうちに使い切るというルールもあります。残りご飯でチャーハンを作るといったことはEUでは認められません。お客さんの入り具合や注文の状況を見て、必ずその日に使い切れる分だけのご飯を炊くようにしなければいけないのです。

日本食ビジネスを海外で成功させた人の体験談などは一見華やかなものです。しかし、日本のローカルルールでは当たり前とされている厨房管理が認められない海外では、大変な苦労をしているといってもいいでしょう。とくにEU諸国ではHACCPの厳格なルールに従うように注意しなければいけません。最初は慣れないことにとまどうことも多いかもしれませんが、一度慣れてしまえば安全な食品を確実に提供できることにもなります。そのためにもISO22000を取得して、食品の安全管理に関するリスクマネジメントシステムを構築してみてはいかがでしょうか。

ISOプロからのお知らせ:セミナー開催!

今回ISOプロではHACCPをはじめとした食品安全マネジメントシステムのセミナーの開催を予定しております。

消費者の食品に対する安全・衛星への要求が高まってきている現代で、厚生労働省が食品製造業を対象にHACCP導入の義務化の動きが出てきています。
今のうちからできる事や費用感であったり、セミナーを通じてHACCPの導入のあれこれを細かく解説していきます。

関連するおすすめ記事