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HACCPの申請書類のあれこれ

ISOプロ担当者

セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるHACCPに準拠したISO22000は食品の安全を管理するために食品製造業者ならばぜひ取得しておきたいところです。しかし、申請にあたっては書類作成のコストもかかることから、敬遠する食品製造業者もいます。しかし、HACCP準拠ISO22000 を取得することは食品製造業者に様々なメリットがあるのも事実です。食品製造業者が書類に手間をかけてもISO22000 申請を申請する意義について説明します。

食に関しての行政の指示とは?

食品の衛生と安全は食品衛生法によって守られています。食品製造業者はもちろんのこと、食品の生産、保管、流通などにかかわるすべての事業者はこれを尊守する義務があります。もし、違反があった場合には行政処分を受けることもあるので注意しなければいけません。東京都が実施した行政処分の一例を紹介しましょう。

たとえば、給食で配給する食品を製造していた企業は、きざみ海苔に付着していたノロウイルスによって集団食中毒を引き起こしてしまいました。その結果、3日間の給食供給停止を命じられました。このように給食を供給している食品製造業者はとくに食品安全に関するリスクマネジメントをしっかりとしなければいけないでしょう。

平成26年度の東京都の食品違反事例を調べてみると64,877件もあり、実は結構な頻度で行政処分が実施されていることがわかります。なかでも野菜類・果物及びその加工品15,253件、肉・卵類及びその加工品12,794件などに違反事例が多く、そういった加工食品を製造している業者は特に注意が必要といえるでしょう。

JFS-CとISO22000の違い

食品の安全に関する違反を起こさず、消費者に安心できる製品を提供するにはいくつかの方法があります。たとえばJFS-Cを導入するというのも一つの方法でしょう。JFS-Cは一般財団法人食品安全マネジメント協会が開発した、日本独自の食品安全マネジメントシステムです。加工食品を動物性製品、植物性製品、動物性と植物性の混合製品、常温保存製品と4カテゴリーに分類し、国際規格HACCPに基づくハザード制御を提案しています。

一方のISO22000は国際標準規格です。HACCPを基盤としている点はJFS-Cと共通していますが、異なる点もいくつかあります。特に違うのが現場からの改善提案を活用しているという点と、食品偽装に対する防止対策を行っているという点です。当然、JFS-Cとは申請にあたって準備すべき書類も異なります。

ISO22000申請に向けて用意すべき書類としては、組織系統図・責任者・受注管理体制等を明記した衛生管理の組織体制に関する書類、一般的衛生管理の手順書の一覧表、製造品目の一覧表、製品説明書、製造工程図、施設図面などがあります。いずれも、現在の事業を根本から見直し、より堅牢なセキュリティマネジメントシステムを再構築するきっかけとすることができるでしょう。これまで習慣的に行われてく中でたまたま問題がなかったプロセスに関しても、再度安全性を確認し、万が一のリスクを想定することも大事です。大切なのはリスクをゼロにすることではありません。たとえわずかでも問題が起きる可能性を見出し、それに対して万全の備えを整えておくことこそがリスクマネジメントなのです。

マネジメントシステムとは?

食品の安全を守るためのマネジメントシステムであるISO22000ですが、ここで「マネジメントシステムとは何か?」ということを再確認しておきましょう。マネジメントシステムとは「企業の経営を管理する制度または方式」と定義されています。経営者が設定した方針や目標を、誰がどの役割分担をし、どう達成するかを網羅した企業活動のための仕組みやルールです。目標が達成できなさそうな時には、どのようにして挽回するのかという内容も含まれます。

マネジメントシステムはそれぞれの会社が独自に設定して実施するものです。本来はその形式に決まりはありませんが、マネジメントシステムの国際規格であるISOでは一定の形式が定められています。これを「ISOの要求事項」といいますが、たとえばISO22000を取得したいのであれば、当然、守るべき形式はあります。多少面倒ではありますが、必要書類を提出して認証されれば「食品の安全に関するリスクマネジメントシステムをきちんと構築している会社」と、客観的な評価を得ることができるというわけなのです。そうなれば契約を希望する企業も増え、より大きなビジネスチャンスに恵まれる機会も多くなるのではないでしょうか。

食品製造業者ならばぜひ取得しておきたいISO22000ですが、必要な書類をそろえて申請しなければいけないなど、けっして簡単なチャレンジではないかもしれません。しかし、現在ではまだあまり多くの食品製造業者が取得していませんし、差別化をはかるためにもぜひおすすめしたいISO22000なのです。

ISOプロからのお知らせ:セミナー開催!

今回ISOプロではHACCPをはじめとした食品安全マネジメントシステムのセミナーの開催を予定しております。

消費者の食品に対する安全・衛星への要求が高まってきている現代で、厚生労働省が食品製造業を対象にHACCP導入の義務化の動きが出てきています。
今のうちからできる事や費用感であったり、セミナーを通じてHACCPの導入のあれこれを細かく解説していきます。

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