地球にやさしい「ISO14001」のマネジメントシステム

ISOプロ担当者

2aNjlOd8vq8HhnF1539307353_1539307368

ISO14001は別名、「環境マネジメントシステム」とも呼ばれ、1996年9月に国際標準化機構(ISO)によって制定された国際規格です。主に企業などの法人が経済活動をするとき、環境への配慮を行うことは昨今の常識となっています。それぞれの業種や会社規模、事業内容によっても取り組み方はさまざまですが、それらを平準化し一定のレベルを担保していると証明することを目的としています。

これは法律によって定められているものではなく、必ずしもISO14001の認定を取得しなければならないという義務を負うものではありません。しかし、地球にやさしい取り組みを行っているということは企業イメージのアップにも繋がることから、さまざまな企業で認定の取得が進んでいます。
また、環境マネジメントシステムを適正に運用することによって資源の効率的な利用に繋がり、それはコストや工数の削減にも有効です。

ISO14001の具体的な内容

ISO14001の基本的な考え方は、環境保全に関わる取り組みをPDCAサイクルで繰り返して改善していくというものです。
PDCAとは、「Plan・Do・Check・Action」の頭文字を取ったもので、「計画を示す」→「実際に運用する」→「効果検証」→「見直し」というプロセスを経て、環境マネジメントを継続的にレベルアップしていくことを目的としています。
また、Action(見直し)の段階で経営層が意思決定に関与することを前提としており、トップダウンで効果的な管理を行うことを目的としていることも大きな特徴と言えます。

PDCAの具体例

ISO14001はあらゆる業種に対応すべく制定されたものであるため、PDCAと聞いても抽象的に聞こえるかもしれません。そこで、具体例を挙げながら解説していきます。

例)
ある建設会社で、施工時に使用していた壁紙クロスを、焼却した際に有害物質の少ない材質のものに変更することを検討しています。

【Plan】
・法的に問題ないか(建築基準法など)
・壁紙クロス材が焼却される際に発生する有害物質の減少率 などの検討

【Do】
・運用体制と責任者の任命
・施工手順の確認
・施工内容の詳細が文書で残されているか
・事故や不測の事態が起こった際の対応 など

【Check】
・施工の記録が文書で残されているか
・施工において不正が無かったか(監査報告)
・実際に有害物質がどの程度減少したか

【Action】
・結果を踏まえた改善策を経営層が意思決定

特に建設業や土木業において重要

特に建設業や建築業、土木事業者にとってISO14001の認定取得は非常に重要な意味を持ちます。地球環境にやさしいということは、人にとっても害の少ない、自然に近いもので安心できるというイメージを持つ人も多いです。化学物質などのアレルギーを持っている人や、子供のいる家庭にとっては見過ごすことのできない問題といえるでしょう。

また、これらの業種にとって密接な関係にあるのが産業廃棄物です。不法投棄などが問題となっている昨今において、ISO14001を取得していることによって信頼性の高い企業であることを客観的に判断できる材料にもなり、取引先の企業も安心できます。このように、一般のお客様からも、企業間の取引においても重要な指標となります。

ただし、取得するためには数カ月~数年程度の期間が必要で、それなりの金銭的コストや人材コストも要するため、費用対効果を十分に見極める必要があります。特に中小企業にとっては、これらが大きな負担になることもあり、財務状況を圧迫する恐れもあります。取得の時期なども含め、慎重に判断することが重要です。

コストや工数の削減にも有効

PDCAのサイクルを繰り返すことで、綿密な工数計画とコストの予測が可能となります。例えば「Do」の項目にあるように、施工手順や施工記録を残しておくと、万が一問題が起こった際に対策が立てやすくなります。
また、そもそも施工手順をしっかりと明らかにしておくことで、作業が属人的にならずに一定のクオリティを保つことにも繋がります。このように、しっかりとした作業計画は作業の手戻りを未然に防ぎ、結果としてコストの削減にも繋がるのです。

環境問題は年々深刻度合いを増し、今や環境汚染対策の取り組みは常識となりつつあります。企業の環境マネジメントの能力を客観的に証明してくれる重要な指標であると同時に、制定から僅か20年という短い時間で、何ら法的拘束力も持たないISO14001がここまで多くの企業に浸透したのは、それほど世の中の環境問題に対する注目度が高いためだと言えます。
企業価値を高める方法は様々あります。単に売上や利益、株価を上げ、金銭的価値を上げれば良いというだけの時代ではありません。
環境問題という、人類共通の最も公益性の高い問題を企業として真剣に考え、それに対応していくことはこれからの時代に一番必要とされる姿勢なのではないでしょうか。

ISOプロでは月額3万円から御社に合わせたISO運用を実施中

ISOプロではISO各種の認証取得から運用まで幅広くサポートしております。

また、マニュアル作成など御社に合わせたムダのない運用を心がけており、既に認証を取得しているお客様においてもご提案しております。
サポート料金においても新プランを用意し、業界最安級の月額3万円からご利用いただけます。

関連する記事・ページ